サイレントマニピュレーションとはSilent Manipulation
サイレントマニピュレーションとは「肩関節周囲炎」いわゆる四十肩、五十肩と呼ばれている疾患に対して行われる治療法です。
五十肩は特にきっかけがなく肩に痛みが起こり、徐々に肩の動く範囲が制限されていき(肩が上がらない、洋服の着脱や背中のファスナー開閉困難)、夜間痛(寝返りが痛い、肩を下にして寝られない)も出現してきます。
原因としては、肩関節の関節包という部分に炎症が起き、縮んでしまうために起こると考えられています。
従来の治療としては肩関節への注射やリハビリテーションを行いますが、動きの制限が強い症例は改善しない事も多く、長期間かけての自然軽快を待つか、関節鏡などを使用した手術が行われていました。
近年、五十肩の新しい治療法として「サイレントマニピュレーション」という、入院せずに外来で行える治療方法が開発されました。
肩に麻酔を行い、動かすことにより、縮んでしまった関節包を剥がし、肩の動きを改善する治療法です。
治療の流れ
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エコー下で頸部に麻酔
エコーを使用し、頸部の神経に麻酔を行います。約6~8時間程度、腕が動かせなくなります。
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サイレントマニピュレーション施行
(非観血的関節授動術)固まった肩関節を動かしていき、縮んだ関節包を剥いでいきます。プチプチと音がしますが、麻酔がかかっているため痛みはありません。施行後は三角巾にて腕を吊り下げた状態で帰宅してもらいます。
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翌日よりリハビリテーション施行
翌日より積極的にリハビリテーションを行い、剥いだ関節包が再度縮んで固まらないようにしていきます。
合併症や骨粗鬆症などで適応外の場合もありますが、肩の痛みや動きの制限でお困りの方は、
一度ご相談ください。