運動器リハビリテーションRehabilitation
運動器リハビリテーション(以下、リハビリ)とは通常の整形外科の治療のように『けがや病気など』を直接、治すものではありません。リハビリは『けがや病気など』によって生じた『障害』を対象として実施します。早い段階から行うことが重要です。骨折や関節の変形による痛み、肩の痛み、腰痛、スポーツによるけがなどの症状を持つ患者様に対して運動療法(ストレッチや筋力強化練習など)や物理療法(電気治療や超音波治療器)などを用いて身体機能を可能な限り改善することを目的とし、生活の質の維持、向上のために重要な役割を担っています。当院では国家資格を持つ理学療法士(PT:Physical Therapist)が担当します。患者様にとって少しでも効果的なリハビリが提供できるように医師、スタッフが連携を取り最適な治療を選択しサポートします。どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。
当院リハビリテーションの特徴
当院のリハビリテーションの特徴は医師と理学療法士が常に連携して、患者様の痛みを少しでも早く改善することです。医師と理学療法士の連携に欠かせない事が体の仕組みの理解と『運動器エコー*』の活用です。そのため、医師と同様に理学療法士も運動器エコーを活用し、患者様が悩んでいる痛みがどこにあるのかを明確にして、的確な治療ができるよう心がけています。理学療法士全員が定期的に様々な研修会に参加し最新の知識を使った治療を提供します。
現在、理学療法士は9名在籍しており幅広い整形分野の勉強をしており様々な症状に対応が可能です。女性スタッフも2名在籍しており、ウィメンズヘルス分野(女性特有の体の構造や産前、産後への体の変化)なども対応可能です。
*運動器エコー:超音波画像診断装置
ウィメンズヘルス
ウィメンズヘルスとは、月経・妊娠・出産・閉経など生涯にわたる身体の変化や、仕事・家事・育児などライフステージにおける役割の変化など、女性特有の様々な体調不良や疾患に対し、生涯を通し女性が健康で過ごせるようにサポートしていく医療分野のことをいいます。
当院では、その中でも特に「産前産後」の分野に力を入れています。妊娠・出産に伴い女性の身体は大きく変化し、腰痛や肩凝り、尿漏れなどマイナートラブルを抱える妊婦さんは大勢います。症状が少しでも軽くなり、育児動作が少しでも楽に行えるようサポートしていきます。
物理療法
物理療法とは、温熱・寒冷・電気・音波など物理的作用を加える体の治療で、筋緊張の緩和、麻痺の回復や鎮痛、骨の形成促進などを目的に行われます。
運動療法と併用して効果を最大限に発揮
超音波・低周波コンビネーション治療器
超音波治療と電気刺激を組み合わせて行う治療方法のことを言います。超音波のマッサージ効果に加え、電流で血行を促し、痛みを軽減させていく治療法です。
超音波骨折治療器
LIPUS(低出力パルス超音波)の音圧効果により、骨折部位の骨の形成を促進し、骨癒合期間を約40%短縮できます。靭帯損傷や捻挫、肉離れなどの急性期にもアイシングと併用し、患部の消炎・鎮痛・組織修復の促進が期待できます。